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日差しは暑く、春から初夏へと移ろう季節です。当院の敷地内の桜は新緑となり、病棟からはたくさんの藤の花が見えるようになりました。研修医2年目の清水沙紀です。早いもので医師となって1年が経過しました。この1年で患者さんや先生方をはじめ多くの職種の方と関わり、たくさんのことを学ばせていただきました。ちゃんと自分の身についているか心配もありますが、少しは成長できているかなと実感もある充実した研修医生活を送っています。特に4月より当院でも12名の新たな初期研修医を迎え、後輩の成長速度に負けないように背中を押されつつ日々精進しているところです。
初期研修医の仕事の1つに救急対応があります。当院では平日日中の救急車と夜間・土日祝日の救急外来対応のほとんどに当番の初期研修医がついて対応します。4月は1年目2年目+上級医の先生の3人で対応しますが、ゴールデンウィーク以降は初期研修医1人と上級医の先生の2人で対応することが多くなります。大学で学んだことのステップアップ、知識や手技を活かして患者さんの対応をできる場で、1対1で上級医の先生のご指導やフィードバックも頂けるとても成長できる環境だと思います。特に当院は広島県東部から岡山県西部地域で唯一の3次救急病院でもあり、普段は1次2次救急をみることが多いですが、3か月の救急科ローテーションで、十分に3次救急も経験できます。さらに、現在改装中ですが新病棟ができれば周産期母子医療センターが始動します。すでにプレという形で始まっているので、これまで以上に産婦人科や小児科に力を入れた病院になります。
さて、前回の研修医日記で猫を飼い始めましたとの報告をしました。あれから半年経って、2歳になった愛猫たちは来たときの倍以上の体重となり、元気に部屋を走り回っています。猫は頭が良いと言いますが、我が家のすべての扉と引き出しを自力で開ける術を身に付け、毎日驚かせてくれます。毎朝のように朝ごはんの催促に来るのですが、こちらも様子が変わりました。以前は枕元で鳴いているだけでしたが、あまりにも私が起きないときは顔の上に乗ってきます。ちゃんと口と鼻をふさぐ角度で乗ってくるのは学習のたまものでしょうか。
ありがたいことに、春になり当院を見つけてくれた大学生の皆さんが多く見学に来てくれるようになりました。マッチング活動も大変ですよね。しっかりとした指導の下、手技や病棟業務を実践しながら身に付けたいという方には、当院はぴったりだと思います。私生活も充実できます。少しでも気になった方は、見学に来て実際の初期研修医を見てみてください。お待ちしております。
初期臨床研修医 清水沙紀
初めまして、初期研修医2年目の高田将汰と申します。出身は茨城県で、昭和大学を卒業しました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。研修医としての生活は時に忙しく、時に充実しているものの、その中でも学びの多さに感謝しています。
当院では教育熱心な先生方が多く、日々指導を受けることができる環境が整っています。先生方は単に技術を教えるだけでなく、患者さんへのアプローチや診療における思考法についても深く指導してくださいます。そのおかげで、診療の中でしっかりと考える時間を確保でき、自己成長を実感できる日々を送っています。
このように充実した研修を送る中で、医師からの指導だけでなく、看護師やその他の医療スタッフの皆さまの支えにも心から感謝しています。忙しい診療の中で、看護師の皆さんは常に患者さんに寄り添い、丁寧にケアを提供してくださいます。細やかな配慮とチームワークの強さは、私が日々学ぶ大切な手本です。また薬剤師や技師の方々も、専門的な知識を基にサポートしてくださり、診療の質を高めるために日々助けられてばかりです。こうした多職種の連携があってこそ、患者さんに最善の治療が提供できるのだと改めて実感しています。
さて、私事ではございますが年末の少しの休暇を利用してアイスランドへ旅行に行きました。冬の寒い時期に訪れたアイスランドでは年越しを迎えるとともに、オーロラを見るという素晴らしい体験もしました。自然の壮大さに圧倒され、普段の忙しい研修医生活を忘れるひとときでした。
当院では教育熱心な先生方とともに、温かいスタッフが支え合いながら日々診療を行っています。皆さんにもきっと充実した研修が待っていると思いますので、興味のある方はぜひ一度、足を運んでみてください。
皆さまもお体に気をつけてお過ごしください。
初期臨床研修医 高田 将汰
初めまして、初期研修医1年目の岡本雅史と申します。
3月は卒業シーズン・別れの季節ということで、当院でも初期研修医2年目の先輩方や、お世話になった専攻医の先生方の医局の机がだんだんと片付けられていく様子をみると、寂しい気持ちになるとともに、4月からは自分も2年目としてしっかりしないといけないと身の引き締まる思いです。
1年間過ごして最も実感した当院での研修の魅力は、指導医の先生方の手厚い指導が受けられることです。1年目の研修は志望科の内科以外にも、外科、麻酔科、救急科などの科で手技をたくさん経験させていただきました。初めてのことばかりでやり方が分からないときもありましたが、手技の前には手順や気を付けるポイントを、手技の後にはフィードバックをしていただけるため、少しずつ1人でできることも増え、充実した研修医生活を送っています。
そして特に当院で指導が手厚いなと感じるのは、研修医に多くの学会発表の機会をいただけることです。研修医1年目から各科の地方会など院外の学会で発表する経験をすることができ、この1年間で研修医1年目の5人が学会発表を経験しています。学会発表の準備は研修医にとって慣れない作業ですが、当院ではどの科の先生方も熱心に指導をしてくださり、とても勉強になります。
私は昨年の12月に仙台市で開催された肝臓東部学会で発表をさせていただきました。
学会発表のあとは指導医の先生、専攻医の先生と仙台の美味しい牛タンとお酒を楽しみました。発表の後の食事や観光も学会発表の醍醐味です。
話は変わりますが、今年の夏休みにはオーストラリアのケアンズに新婚旅行に行ってきました。セスナから見下ろしたグレートバリアリーフの景色は一生忘れられません。足の湿布を剥がしてすぐにシュノーケリングをしたので、今も両足に真っ赤な湿布焼けのあとが残っています。湿布のケトプロフェンという成分が光線過敏症を起こすようなので、皆さんは遊びに行く際はぜひ気を付けてください。半ズボンが履けなくなるのでおすすめしません。当院では事前に上級医の先生に相談しておけば夏季休暇もしっかりと取ることができ、on offがしっかりしているところもおすすめです。
当院に興味を持ってくださった皆さん、ぜひ見学にお越しください。実際に当院での研修の魅力や雰囲気を知っていただけると思います。お待ちしております。
初期臨床研修医 岡本 雅史