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慢性腎臓病(CKD)の治療を行う患者さんに対する取り組みについて

記事ID:0006497 更新日:2025年12月8日更新 印刷ページ表示

当院では、慢性腎臓病(CKD)の治療を行う患者さんに対して、地域の皆様と連携したケアを進めています。取り組みの一環として、お薬手帳に貼付できる CKDシール を患者さんへ配布しております。

CKDシールを貼付した患者さんが来局された際には、以下の点にご留意いただき、薬学的管理にご協力いただけますと幸いです。

 

CKDシール
(CKDシール)

CKD患者さんの薬物療法の特徴

  • 原疾患治療薬、進行予防薬、合併症治療薬など、多種多様な薬剤を使用
  • 腎臓は薬物排泄の主要臓器であり、薬剤性腎障害や過量投与のリスクが高い

 

投与前に特に注意すべき薬剤について

薬剤/薬剤群

注意点

推奨対応

Triple Whammy
ACE阻害薬/ARB+利尿薬+NSAIDs(市販薬含む)

急性腎障害(AKI)のリスクが大幅に上昇

原則併用を回避

必要時は腎機能モニタリングを厳重に

NSAIDs(経口・外用)

腎血流低下

疼痛管理はアセトアミノフェンを優先的に検討

抗ウイルス薬
アシクロビル/バラシクロビル/ファムシクロビル

腎排泄型 → 腎機能に応じた投与量調整が必須。薬剤性脳症に注意(水痘帯状疱疹ウイルス脳症との鑑別困難な場合あり)

腎機能チェックの上で投与量調整
アメナメビルは調整不要のためCKD患者に有用

抗凝固薬(DOAC)

腎機能低下で薬物蓄積・出血リスク

薬剤ごとの添付文書に基づき用量調整

腎機能悪化時は再評価を依頼

保険薬局でのご協力をお願いしたいこと

  • 「投与前に特に注意すべき薬剤について」で例示している内容等を参考に、当院処方以外の薬剤や市販薬の妥当性評価
  • 腎機能に応じた投与量の妥当性確認
  • 必要に応じた処方医への疑義照会
  • 服薬指導を通じたアドヒアランス向上
  • 腎機能モニタリング提案による治療の安全性確保

トレーシングレポートの提出

保険薬局からのトレーシングレポートは、当院における薬学的管理の実効性を高める重要な情報源です。患者さんの治療継続と合併症予防のため、積極的なご活用をお願いいたします。なお、対象の患者さんが情報提供依頼文書を持参されます。トレーシングレポートをご提出いただいた場合「服薬情報提供料1」の算定対象となります。

 

福山市民病院 薬剤科
Fax:084-941-1765
電話:084-941-5151(代表)

関係資料一覧


診療受付時間
8時30分から11時30分
患者さん及びご家族の皆さまへのお願い
※当院は原則予約制です。初診はかかりつけ医で予約を取り、紹介状をお持ちください。
外来診療日
月曜日から金曜日
祝日・年末年始を除く