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特殊な麻酔

記事ID:0000229 更新日:2021年1月4日更新 印刷ページ表示

硬膜外麻酔 脊髄くも膜下麻酔 局所麻酔

硬膜外麻酔

硬膜外麻酔・・・あまり耳にしたことがないかもしれません。

この麻酔法は、頭から下の手術、とくに胸部から腹部、時には下肢の手術の際に行われます。単独で行われることもありますが、多くの場合、全身麻酔など他の麻酔法に併用して行われます。

カテーテルと爪楊枝の大きさ比較写真

硬膜外麻酔の大きな特徴として、背中の皮膚の下にカテーテルを挿入する場合が多いことがあげられます。このカテーテルから痛み止めの薬(局所麻酔薬)を投与することにより、手術中の麻酔だけでなく、手術が終わった後も、傷の痛みを軽減させる有効な手段となります。
カテーテルの細さを、爪楊枝(つまようじ)と比較しましょう。
それでは、手術室での硬膜外麻酔の流れについて見ていきましょう。

麻酔の流れ

手術台(ベッド)の上に仰臥位(あおむけ)となり、心電図や血圧計などのモニタを体に付けるところまでは、全身麻酔と同じです。
つぎに、手術台の上で、横向き(側臥位)になっていただきます。

麻酔の流れ説明写真

  1. 背中を丸くする姿勢をとります。
    首を前に曲げ、ひざはできるだけしっかりと曲げます。
    「えびのように丸くなりましょう」とよく声をかけます。
  2. 背中のやや広い範囲を消毒薬でしっかりと消毒します。
    消毒薬がひんやりする感じがあります。カテーテルを挿入する予定の皮膚の場所に、痛み止めの注射(局所麻酔)を十分に行います。
    続いて皮膚に、カテーテルを中に通すための針を刺します。
    針の先が目的の場所まで到達したら、カテーテルを挿入します。
    カテーテルが無事入ると、針を抜きます。
  3. カテーテルから、局所麻酔薬を少なめの量を投与し、手術中および術後に安全に使用できるかどうかを試験します。(試験投与)。
    カテーテルを絆創膏で止め、元のあおむけの姿勢にもどります。
    これで硬膜外麻酔の手技は終了です。

脊髄くも膜下麻酔

少し長い言葉ですが、同じ意味を表す言葉として、

  • 脊椎麻酔(せきついますい)
  • 腰椎麻酔(ようついますい)・・・英語から「ルンバール」といわれることも
  • 下半身麻酔(かはんしんますい)

など、耳にしたことがあるかもしれません。
おへそより下の、身体の場所に対して行う手術の際に単独で、あるいはほかの麻酔法と併用して行われます。

麻酔の流れ

手術台(ベッド)の上に仰臥位(あおむけ)となり、心電図や血圧計などのモニタを体に付けるところまでは、全身麻酔と同じです。
つぎに、手術台の上で、横向き(側臥位)になっていただきます。

脊髄くも膜下麻酔の流れ説明写真

  1. 背中を丸くする姿勢をとります。
    首を前に曲げ、ひざはできるだけしっかりと曲げます。
    「えびのように丸くなりましょう」とよく声をかけます。
  2. 背中のやや広い範囲を消毒薬でしっかりと消毒します。消毒薬がひんやりする感じがあります。
  3. 麻酔の針を刺す予定の皮膚の場所に、痛み止めの注射(局所麻酔)を行います。
  4. 続いて皮膚に、麻酔のための針を刺します。針の先が目的の場所まで到達したら、麻酔薬をゆっくりと投与し、針を抜きます。
    これで麻酔の手技は終わりです。麻酔の効果が十分にあらわれるまでは数分かかりますが、それまでの間に全身状態を注意深く観察しながら、麻酔の効果をたしかめます。
  5. 麻酔に使う針の細さを、点滴の針の太さと比較してみましょう。

局所麻酔

眼科の手術の様子の画像眼科の手術の様子です。

局所麻酔による手術も、当院では多く行われています。

患者さまご自身と会話を交わしながら手術を進めることができる、という最大の利点を有し、手術看護の本領発揮の場でもあります。詳しくは手術看護の紹介をご覧ください。


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