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形成外科は、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、皆さまの生活の質“Quality of life”の向上に貢献する、外科系の専門領域です。
当科は、皮膚・皮下・軟部腫瘍と顔面外傷の患者が多い傾向があります。乳腺甲状腺外科の乳がん術後に対する乳房再建術、歯科口腔外科や耳鼻咽喉・頭頸部外科の頭頸部がん切除後の再建、整形外科の四肢重度外傷後の軟部組織再建などの依頼を多く受けています。
また、近年増加傾向にある糖尿病性足壊疽に対しては、循環器内科と併診しながら足の救済に挑んでいます。
新鮮外傷(切創、擦過傷、裂挫創、刺創、咬傷など)
新鮮熱傷(全身管理が必要な症例は救急科が主科となります)
顔面骨骨折(下顎骨骨折は歯科口腔外科が主科となります)
顔面軟部組織損傷
手足の先天異常(合指症、多指症、多合趾症)
手足の外傷(切断指再接着は行っておりません)
その他の先天異常、外表異常(陥没乳頭、臍ヘルニア、耳前瘻孔など)
色素性母斑、脂腺母斑(当科では母斑に対するレーザー治療は行っておりません)
皮膚・皮下良性腫瘍、軟部腫瘍
悪性腫瘍およびそれに関連する再建(乳がん術後の乳房再建、頭頸部がん切除術後再建)
瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕、ケロイド
褥瘡、難治性潰瘍(糖尿病性足潰瘍、閉塞性動脈硬化症に伴う足壊疽)
その他 当科では、腋臭症、多汗症、美容外科は行っておりません。
当科での治療が困難な症例については、適切な施設を紹介いたします。
入院患者数120人、外来患者数1,481人、初診患者数261人、紹介率84.0%、手術件数269件、平均在院日数5.6日
手術件数の主な内訳 腫瘍100件(うち悪性21件)、熱傷13件、乳房再建(組織拡張器12件(13乳房)、シリコンインプラント20件(22乳房)、頭頸部再建(遊離皮弁2件、動脈皮弁1件)、顔面骨折18件