本文
「医師一覧へ」
形成外科は、身体に生じた欠損や変形などに対して形態的にも機能的にも本来あるべき姿に再建修復し、また、整容的によりきれいにすることによって、生活の質"Quality of life"の向上を目指す、外科系の専門領域です。
当科は、皮膚・皮下・軟部腫瘍と顔面、四肢外傷の患者が多い傾向があります。皮膚・皮下・軟部腫瘍に対しては皮膚科と情報を共有し、個々の症例に対し最適な治療方針を検討しています。また、乳がん術後に対する人工物を用いた乳房再建術、口腔がん切除後の再建、整形外科の四肢重度外傷後の軟部組織再建などの依頼を多く受けています。
さらに、糖尿病性足壊疽や足潰瘍に対しては、循環器内科と足の救済(歩行の維持)に挑んでいます。
新鮮外傷(切創、擦過傷、裂挫創、刺創、咬傷など)
新鮮熱傷(全身管理が必要な症例は救急科が主科となります)
顔面骨骨折(下顎骨骨折は歯科口腔外科が主科となります)
顔面軟部組織損傷
手足の先天異常(合指症、多指症、多合趾症)
手足の外傷(切断指再接着は行っておりません)
その他の先天異常、外表異常(陥没乳頭、臍ヘルニア、耳前瘻孔など)
色素性母斑、脂腺母斑(当科では母斑に対するレーザー治療は行っておりません)
皮膚・皮下良性腫瘍、軟部腫瘍
悪性腫瘍およびそれに関連する再建(乳がん術後の乳房再建、口腔がん切除術後再建)
瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕、ケロイド
褥瘡、難治性潰瘍(糖尿病性足壊疽、閉塞性動脈硬化症に伴う足壊死)
眼瞼下垂症や睫毛内反・外反症
入院患者数184人(6人減)、外来患者数1,566人(23人増)、初診患者数346人(21人増)、紹介率82.9%、手術件数389件(14件増)、平均在院日数8.9日
手術件数の主な内訳 腫瘍146件(うち悪性36件)、熱傷19件、乳房再建(組織拡張器4件、シリコンインプラント13件)、頭頸部再建(遊離皮弁1件、動脈皮弁3件)、顔面骨折15件、足趾壊死・潰瘍手術35件