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中央手術部は、中央手術室、集中治療室、中央材料室からなります。
手術室は10室で運用しています。計104名の手術担当医師、15名の麻酔科医師、43名の看護師、1名のクラーク、1名のドクターアシスタントで年間約5,000~6,000例の手術に対応しています。そのうち約700例が緊急手術です。夜間・休日も2列までの緊急手術に対応できるよう手術室看護師、麻酔科医師が24時間院内に常駐、院外待機しています。当院で行われた全手術症例は、昨年までの過去3年間(2022~2024年度)に5,806例、5,727例、5,216例と推移し、緊急手術は、それぞれ、686例、686例、698例でした。麻酔科管理症例は、3,441例、3,770例、3,819例で、このうち全身麻酔は、3,077例、3,330例、3,443例でした。
2020年度以降の過去3年間は新型コロナ感染症の影響で予定手術、緊急手術どちらも10%程度減少しましたが、徐々に回復しています(2024年度に全手術件数が減少したのは、眼科の局麻下の処置の一部を外来で行うようになったためです)。
手術室に隣接して計12床の集中治療室が設けられています。1名の専従医、13名の兼任医師、43名の看護師、1名のクラーク、2名のナースアシスタント、1名のドクターアシスタントで、ICU8床、HCU4床を運用しています。救急救命センターが院外の救急患者を受け入れるのに対し、中央手術部の集中治療室は院内で発生した重症患者、大手術後の患者の診療を担当しています。
集中治療科専門医を含む麻酔科医師が24時間常時勤務し、人工呼吸、血液浄化、心肺補助などの先進の集中治療を提供しています。
主な症例は大手術後の患者、敗血症や呼吸不全、心不全、腎不全等の臓器不全を伴う重症患者です。2024年度(2023年度)の入室患者数はICUとHCU合わせて延べ1,074名(1,132名)、その内、大手術後患者は933名(985名)、院内発生の重症患者は141名(147名)でした。
また、手術室に接して4床の術後回復室を設けており、原則的に全身麻酔手術後の症例を全例収容し全身状態が落ち着くまで経過観察、診療しています。集中治療室看護師と集中治療室勤務医、麻酔担当医が管理しています。

