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食道がんに対する当科の取り組み(内科)

記事ID:0000823 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

食道がんの治療について

食道とは、長さは約25-30cm、内径20-25mm程度の管腔臓器で壁は4mmと非常に薄い臓器です。食道は、脊椎の腹側、気管と心臓の背側を通過し、横隔膜を通り抜けて腹部に至り、胃につながります。わが国における食道がんは男性に多く、60-70歳代に多いとされています。日本に多い食道がんのタイプの危険因子として喫煙・飲酒が挙げられます。

食道には漿膜(臓器のまわりを囲む膜)がありませんので、食道がんは早い時期からリンパ節に転移したり、血管や気管など周囲の臓器に浸潤しやすいのが特徴です。

治療法は主に、内視鏡的治療、外科治療、化学放射線治療、化学療法があり、診療ガイドラインに沿って各治療法が選択されていきます。(なお、全身状態や年齢等により各々に決定される場合も多くあります。)当科では、比較的早期の食道がんに対して行われる内視鏡治療に取り組んでいます。内視鏡的切除術では主に、高周波ナイフ(内視鏡で用いる電気メス)などを使用し、広範囲に及ぶ病変の一括切除が可能な内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)を行っています。治療等の負担を軽減するため、鎮静剤や鎮痛剤を用いながら、治療を行います。当院では、治療後、1日程度で食事を再開し、約1週間で退院となります。

食道がんの治療の画像1

食道がんの治療の画像2食道がんの治療の画像3食道がんの治療の画像4

食道がんの治療の画像5食道がんの治療の画像6食道がんの治療の画像7

食道内視鏡的粘膜下層剥離術の1例


診療受付時間
8時30分から11時30分
患者さん及びご家族の皆さまへのお願い
※当院は原則予約制です。初診はかかりつけ医で予約を取り、紹介状をお持ちください。
外来診療日
月曜日から金曜日
祝日・年末年始を除く