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管理者室より 2022年度

記事ID:0002723 更新日:2022年4月27日更新 印刷ページ表示

No188 コロナ第2弾 -3年目のコロナ-

この国で新型コロナウイルスの感染が最初に報告されたのは2年前(2020年)の1月中頃でしたが、多くの人が意識をしだしたのはその後のダイヤモンドプリンセス号の報道からだったと思います。その当時、2年を超えてまだ感染が収束せずに続いていると思っていた人がどれほどいたでしょうか。100年前のスペイン風邪は収束まで3年かかった、とか言われていましたが、100年前と今では時代が違う、ワクチンも出るだろう、そこまではかからないと私は思っていました。

この新型コロナの感染の中で、われわれはこれまでとは違った考えやスタイルで仕事や生活をせざるを得なくなりました。コロナ以前はマスクをつけた人を見かけるのは冬のインフルエンザの流行期や花粉が飛ぶ頃でしかなかったのですが、今はもう、マスクをしていない人を見かけることが珍しくなっています。多数の人が集まり飲食を行うことも全くなくなりました。旧友と顔を合わせるのが楽しみだった学会もオンラインで参加し、現地に行くことはなくなりました。「日頃から体温測定や体調チェックはしっかりと」、「おかしいと思ったら出勤しない、人と会わない」、「外出はマスクをつけて、人混みは避ける」、「大勢では集まらない」、「飲食は少人数で健康管理ができている知人とだけ」、こんなことが当たり前になっています。われわれはコロナ前の日常に戻れるのでしょうか。あるいはこの不便さが当たり前になるのでしょうか。
それにしても海外(欧米)の映像を見るとマスクをせずに大勢の人が集まり、コロナ前の様子とほとんど変わらないのではないか、と思うほどです。当初は厳しいロックダウンを行っていたのに、と思います。今はとにかく早い時期に感染による自然免疫とワクチンによる免疫で社会全体に集団免疫をつけてしまおう、という考えなのでしょうか。中国は違います。今なお徹底した「封じ込み作戦」を続けています。最近は少しほころびも出ているようですが、上海のロックダウンの画像を見ると、ここまでよくできるものだと思います。さて、容認と規制、どちらが正解なのでしょうか。
この国の感染対策はある意味中途半端にも思えますが、それでも感染者の数は欧米と比べれば少なく、またなんといっても亡くなった人の数も少数で、感染者に占める死亡者数は世界平均の1/4です。国民性にもよると思いますが、それなりに頑張ってきたと言えると思います。ただ最近、若い人のワクチン接種がなかなか進まないことや、感染力が強いオミクロン株の亜種が増えていることなどから、この国の感染対策も「コロナとの共存」へと舵を切りそうな感じです。社会を回していくには回す場と人を確保することが必要です。医療で言えば、医療を行う医療施設と医療従事者が必要です。限られた医療施設、限られた医療者だけの対応では医療崩壊も起こり得ますが、インフルエンザのようにすべての医療機関が外来診療や入院診療を行うようになれば、医療の逼迫問題も解消されるのではないかと思っています。
さて、これからの新型コロナウイルス感染症への対応、どうなっていくのでしょうか。

福山市病院事業管理者 高倉範尚

No187 コロナ禍の4月

「管理者室より」への投稿を最後に行ったのは2019年(令和元年)の12月で、その表題は「令和元年の想い」でした。改元当時、「令和」の意味を「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が育つ」と時の首相が説明され、良い年になればいいがと思っていましたが、令和元年は豪雨災害も起こったり、また病院にとっても逆風の年であった、と私は「令和元年の想い」に記しています。
その最後の投稿から2年少しが経過しましたが、この2年の間はそれまで全く思いもしなかった日々が続いています。新型コロナウイルス感染症の世界です。2020年2月のダイヤモンドプリンセス号の報道以来今日まで、新型コロナに係わる報道を目にしない日はありません。私の勤務する病院で最初に新型コロナの患者さんが入院されたのは2020年3月20日ですが、それ以来今日まで約500人の患者さんが入院されました。病院ではこの2年の間、150回ものコロナ対策会議が定期的に(感染拡大時には週に何度も)開かれ、院内の感染症対策にさまざまな提言をしてくれています。入院時のPCR検査では陰性だった患者さんが入院後に発熱したため再検査をしたら陽性になったケースや当院の職員自身の感染など、怖い思いもしていますが、幸い今まで院内感染は発生しておらず、日頃の感染に対する職員の意識の高さ、それを啓蒙している感染対策室職員の努力に感謝をするばかりです。
さて、この感染症の行く末はどうなるのでしょうか。感染者が減少し、真の意味で収束していくのでしょうか。それとも2類の感染症からインフルエンザのような5類感染症となりマスコミに取り上げられることも少なくなるのでしょうか。第6波はどこの地域でもそれまでに比べて減少の程度が少なく、患者数が比較的多いにもかかわらず重点措置が解除され、そうこうしているうちに3月末には「第7波の入り口」などと言われています。まだまだ先は見えないと感じています。

3月は別れ、4月は出会い、そのシーンを彩るのが桜でしょうか。この時期の出会いや別れにはその光景のどこかに桜の咲くさま、散るさまがあるように思います。子どもの頃は出会いの喜びが大きく、桜も満開の桜を見たいと思っていたように記憶していますが、今は散る桜に共感を覚えています。小雨降る夕暮れの散る桜になぜか胸の痛みを感じるときもあります。今年もいろいろな別れがありましたが、去る人の人生に多くの幸せがあることを願っています。

コロナ禍であっても時は動いていきます。2年間十分我慢をしてきました。安全に気を配りながら少しずつ活動量を上げていかなくてはと思って、「管理者室より」を再開することにしました。

どうかよろしくお願いいたします。

福山市病院事業管理者 高倉範尚


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