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せん妄・認知症ケアチーム

記事ID:0001624 更新日:2021年7月26日更新 印刷ページ表示

日本では2025年に認知症の人が700万人を超え、65歳以上の高齢者の実に5人に1人が認知症になると予想されています。当院でも患者さんの高齢化率は上昇傾向で、認知症を持つ方の入院も増加しています。当院では2019年度よりせん妄・認知症ケアチームが結成され、院内の多職種が協力して認知症を持つ患者さんが安心して療養生活を送り、希望する場所へ戻ることができるようお手伝いしています。

せん妄・認知症ケアチームとは

せん妄・認知症ケアチームの目的は、認知症による行動・心理症状(BPSD)や意思疎通の困難さが見られ、身体疾患の治療への影響が見込まれる患者さんに対し、病棟看護師や専門知識を有した多職種が適切に対応することで、認知症状の悪化を予防し身体疾患の治療を円滑に受けられるようサポートしていくことです。
患者さんそれぞれの身体疾患の病態はさまざまであり、認知症の程度や特徴も異なる中、どのようなケアを行っていくのが最良であるのか、その答えを見つけることは困難ではありますが、認知症ケアチームが中心となり、さまざまな職種と連携をとることでよりよい入院生活を送れるようにお手伝いできたらと考えています。

せん妄・認知症ケアチームの構成メンバーと役割

 
構成メンバー 人数 役割
専任の常勤医(精神科) 1名 チームリーダー、アセスメント、薬剤調整提案
専任の常勤看護師 1名 アセスメント、各職種との調整、認知症ケアの助言・提案
専任の社会福祉士 1名 サービス利用状況の把握・提案
医師(脳神経内科・精神科) 2名 アセスメント、薬剤調整提案
公認心理師 1名 アセスメント、リエゾン、精神心理面でのサポート
看護師 1名 精神科看護のケアの助言・提案
薬剤師 1名 内服薬剤の把握・助言
管理栄養士 1名 栄養状況の評価、食形態の提案
理学療法士 2名 日常生活動作の評価、認知機能の評価、アクティビティの提案
作業療法士 2名

 

せん妄・認知症ケアチームの活動内容

  1. カンファレンス、ラウンド:毎週水曜日14:00
    せん妄や認知症による混乱や認知症状の悪化がみられる患者さんや、せん妄・認知症が出現するリスクのある患者さんに対し、カンファレンス及びベッドサイドへの訪問を行っています。各職種の専門性を活かしながら主科・病棟看護師と共に患者さんの状況に合わせたケアを一緒に考えています。
  2. 認知症ケアリンクナース会:毎月第3水曜日
    2021年度より各病棟の看護師とせん妄・認知症を有する患者さんの症例検討、適切なケアが行えているかの評価、勉強会を行っています。
  3. 教育活動
    1)せん妄・認知症に関する情報発信
    ・認知症を持つ患者さんへの対応力の向上を目的に院内職員に向けた研修会を行っています。2020年度はCOVID-19の影響もあり電子カルテでの動画視聴を行いました。
    ・院内広報誌「ばら」に”気になる認知症ケアチームの話”を連載しています。
    ・各病棟に向けたせん妄の予防と対策、認知症に関する研修会を適宜行っています。
    2)DELTAプログラム研修会
    チームでせん妄予防・早期発見・早期介入できることを目標に2017年度から院内外に向けてDELTA(DELirium Team Approach)プログラム研修会を開催しています。2020年度からは「せん妄アセスメントシート」を導入し、せん妄の早期発見・対応を医療チームで行えるよう取り組んでいます。

診療受付時間
8時30分から11時30分
患者さん及びご家族の皆さまへのお願い
※当院は原則予約制です。初診はかかりつけ医で予約を取り、紹介状をお持ちください。
外来診療日
月曜日から金曜日
祝日・年末年始を除く