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微生物検査部門

記事ID:0000315 更新日:2021年1月4日更新 印刷ページ表示
  • 微生物検査は、提出された検体を検査し、各部位に細菌の感染があるかどうかを調べます。
  • 呼吸器感染 喀痰、気管支肺胞洗浄液、咽頭粘液、鼻腔液
  • 消化器感染 糞便、胃液、胆汁、生検材料
  • 泌尿器・生殖器感染 尿、膣分泌物、生殖器分泌物
  • 血液・体腔液感染 動脈血、静脈血、胸水、腹水、髄液、羊水
  • その他の部位の感染 膿、皮膚、耳漏、眼脂、関節液、ドレーン排液など

塗抹検査

検体をスライドガラスに塗り、染色して、顕微鏡で観察します。
迅速に対応できる検査で、以下のことがわかります。

  • どんな菌がいるか グラム陽性球菌(GPC)、グラム陰性球菌(GNC)、グラム陽性桿菌(GPR)、グラム陰性桿菌(GNR)、真菌など
  • 炎症反応はあるか 白血球の有無
  • 検体は正しくとれているか 白血球や上皮細胞のバランスなど

検査の様子

グラム染色とチールネルゼン染色

これらの情報から、感染が疑われる部位の状態がある程度把握できます。
しかし、塗抹検査は≪迅速≫ですが、≪検出感度は低く≫、菌種までは特定できないため、詳しい検査結果は培養検査をしなければわかりません。

培養検査

検体を培地に塗り、その中に存在する細菌を培養(菌を育てて増やす)します。

菌は培養するとコロニー(集落)を作り、菌の種類により様々な特徴を示します。

DHL寒天培地・血液寒天培地・MRSA選択培地

同定・感受性検査

人にはそれぞれ性格があるように、菌にも固有の形態や特徴など、様々な性質があります。
このように、菌の性質を利用し、検出された菌が『何菌(何者?)』なのかを調べる検査を『同定検査』と言います。
また、悪さをしている菌を治療する(退治する)には、「どの薬」が「どれらいの量」必要なのかを調べる検査を『感受性検査』と言います。
これらの検査には、以下のようなものを使っています。

『MRSA』(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
同定検査部分(赤):色の変化で判定します。

固定検査部分と感受性検査部分の画像1固定検査部分と感受性検査部分の画像2

迅速検査

培養困難な細菌・ウィルス・トキシン(毒素)を、迅速に(15~30分)検出することができます。

  • 大腸菌O157(糞便)
  • CDトキシン・CD抗原(糞便)
  • ノロウイルス(糞便)
  • ロタ・アデノウィルス(糞便)
  • A群β容連菌(咽頭粘液)
  • アデノウィルス(咽頭粘液、角結膜ぬぐい液)
  • インフルエンザウィルス A、B抗原(鼻腔粘液)
  • RSウィルス(鼻腔粘液)
  • ヒトメタニューモウイルス(鼻腔粘液)

最終更新日:2020年10月22日


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