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生化学・免疫検査部門

記事ID:0000318 更新日:2024年9月19日更新 印刷ページ表示

生化学検査

生化学検査とは、血液(血清)・尿・腹水や胸水等の体液に含まれている、蛋白質・糖・酵素などの量を測定する検査です。
身体に異常がある場合には、これらの成分は基準値の範囲を越えるため、これらの成分を測定することによって、疾病の有無を調べたり、病態の把握や経過観察をすることができます。

生化学測定自動分析装置
​当院で使用している生化学測定自動分析装置の1台です。

院内で測定している生化学検査項目は以下の通りです

自動分析装置で測定できる項目は、装置にセット後約20分で検査結果がでます。
斜体太字の項目は、専用キットで測定しています。
太字の項目は、専用の機械で測定しています。

  • 肝機能検査 総ビリルビン(T-Bil)、直接ビリルビン(D-Bil)、LD、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT、LAP、コリンエステラーゼ(ChE)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、ICG、血中アンモニア
  • 糖尿病検査 ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)、血糖
  • 膵機能検査 アミラーゼ(AMY)、P型アミラーゼ(P-AMY)
  • 腎機能検査 尿素窒素(UN)、クレアチニン(CRE)、シスタチンC(Cys-C)、クレアチニンクリアランス(Ccr)、eGFR、β₂マイクログロブリン
  • 心機能検査 クレアチンキナーゼ(CK)、CK-MB、BNP、高感度トロポニンI
  • 脂質検査 総コレステロール(T-CHO)、中性脂肪(TG)、HDLコレステロール、LDLコレステロール
  • 電解質 ナトリウム(Na)、クロール(Cl)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、無機リン(IP)、マグネシウム(Mg)
  • その他 CRP、RF(リウマチ因子)定量、血中アルコール濃度、血液ガス分析、マイコプラズマIgM、プロカルシトニン(PCT)、血清鉄(Fe)、鉄結合能(UIBC)、IgG、IgA、IgM、可溶性IL-2R

免疫学的検査

「ホルモン」「腫瘍マーカー」「感染症関連」「血中薬物濃度」等の検査をしています。
院内で検査している項目は以下の通りです。

ホルモン検査

ホルモンとは、体内の代謝や温度調節等、必要に応じて、体内の状態をコントロールするものです。

  • 甲状腺ホルモン TSH(甲状腺刺激ホルモン)、FT3(遊離トリヨードサイロニン)、FT4(遊離サイロキシン)
  • 膵臓ホルモン インスリン
  • 性腺刺激ホルモン β-HCG

腫瘍マーカー

体内にがんができると、特異的に上昇してくる物質を、腫瘍マーカーといいます。
しかし、良性疾患やがん以外でも高値になる場合があり、結果の解釈には注意が必要です。
腫瘍マーカーは、がんの診断補助・進行度の推定・治療評価などに用いられます。
また、腫瘍マーカーには、ある程度の臓器特異性があります。

  • CEA 大腸がん・肺がん・乳がん
  • AFP、PIVKA-2 肝臓がん
  • CA19-9 膵臓がん
  • CA125 卵巣がん
  • CA15-3 乳がん
  • PSA 前立腺がん
  • SCC、CYFRA 肺がん

感染症検査

ウイルスに感染した場合、病期・病態に応じて血中に上昇してくる物質があります。
それらを測定することによって、病期・病態の把握、治療方針の決定、治療効果の判定などに役立てます。

  • C型肝炎関連検査 HCV抗体、HCVコア抗原
  • B型肝炎関連検査 HBs抗原(定量)、HBc抗体、HBs抗体、HBe抗原、HBe抗体
  • HIV感染関連検査 HIV-Ag/Ab
  • 梅毒関連検査 TP抗体

血中薬物濃度・その他

血中の薬物濃度を測定して、治療の有効濃度域にあるかどうかを調べます。

  • ジゴキシン 強心剤
  • バルプロ酸 抗痙攣薬(てんかんの薬)
  • フェニトイン 抗痙攣薬(てんかんの薬)
  • テオフィリン 気管支拡張剤(喘息の薬)
  • バンコマイシン 抗生物質
  • カルバマゼピン 抗痙攣薬(てんかんの薬)

その他

  • 貧血検査 フェリチン
  • 甲状腺関連検査 TRAb、抗TPO抗体、抗Tg抗体、サイログロブリン

診療受付時間
8時30分から11時30分
患者さん及びご家族の皆さまへのお願い
※当院は原則予約制です。初診はかかりつけ医で予約を取り、紹介状をお持ちください。
外来診療日
月曜日から金曜日
祝日・年末年始を除く