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腸疾患はわが国において増加傾向にあり、当院でも大腸・直腸がん、憩室症などの手術症例数も増加傾向にあります。
大腸・直腸においても低侵襲手術(身体の負担の少ない手術)を積極的に施行しており、内視鏡下ポリペクトミー、腹腔鏡下大腸切除を積極的に施行しています。
特に、腹腔鏡下大腸切除は現在まで約170例に施行し、非常に良好な成績を得ています。
現在では腹腔鏡下D3リンパ節郭清も確実に施行でき、進行がんに対しても標準的に腹腔鏡下大腸切除を行っています。
また、マイルズ手術、大腸全摘術に対しても腹腔鏡下手術を施行し、クリニカルパスの導入とともに、身体に負担の少なく、安全で有効な治療を提供できるように努力しています。
化学療法に関してもエビデンス(医学的根拠)に基づいた治療法を、十分なインフォームドコンセントのもとに行っています。
痔療、痔核、直腸脱などの直腸肛門病変に対しても積極的に治療を行っています。
また、軽度の内痔核に対しては、内視鏡下の結紮術を外来で行っています。