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2025年4月現在、乳腺内分泌外科は常勤医4名(乳腺指導医2名、乳腺専門医3名、内分泌・甲状腺外科専門医1名)、乳がん看護認定看護師2名を擁し、乳腺・甲状腺・副甲状腺疾患に幅広く対応しています。今回、新たに久保が乳腺甲状腺外科の統括となり、新体制として、専門性の高いチーム医療を実践し、質の高い医療を提供する体制を整えております。
当科では、乳がん初期治療において、標準治療に基づきながらも最新の知見を取り入れ、個別化治療を積極的に行っています。進行・再発乳がんに対しては、多数の治験や臨床試験に参加し、通常診療では困難な治療選択肢も提供しています。薬物療法だけでなく、局所治療についても、整容性に優れたRFA(ラジオ波焼灼術)を導入し、山下医師を中心に運用を開始しています。高齢や併存疾患のある患者さんに対しても、低侵襲な治療選択肢になっており、今後の地域医療における役割拡大が期待されます。
甲状腺・副甲状腺疾患においても、良性疾患から悪性腫瘍まで一貫した治療を提供しており、進行・再発甲状腺がんに対しては分子標的薬やゲノム医療も積極的に活用しています。特に難治性の未分化がんにも診療対応しており、広域から患者さんの紹介を受ける中核的存在です。
われわれのモットーは、①どのような病状の患者さんでも受け入れること、②がんセンターや大学病院と同水準の医療を地域で実現することです。併存症のある患者さんに対しても、院内の多診療科と連携し、包括的な治療体制を整えています。
また、当科は学術活動にも力を入れており、現在久保が日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン2026年改訂版」の執筆委員に選出
されています。こうした知見を地域に還元することで、地域全体の医療レベル向上にも貢献していきたいと考えております。
乳腺疾患全般(特に乳がん、葉状腫瘍)
甲状腺疾患全般(特に甲状腺がん、バセドウ病、橋本病)
副甲状腺疾患全般(特に原発性副甲状腺機能亢進症)