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機器紹介(IVR-CT)

記事ID:0000222 更新日:2021年1月4日更新 印刷ページ表示

IVR-CT(血管造影CT複合型装置)

IVR-CT(血管造影CT複合型装置)の画像

この装置は、2008年2月に導入したCT一体型血管撮影装置です。
IVR(InterventionalRadiology)といわれる、血管造影などの特殊診断手技の治療を行っています。
この装置は、X線により体の内部をリアルタイムで透視・撮影ができる装置と、体の内部の精密な断層撮影ができる64列CTが一体型となっているのが特徴です。X線透視下で検査・治療ができ、同じベットに寝たままCT撮影ができるので、より精密な検査ができ、かつ患者さまの負担を軽減することができます。
この64列CTを搭載した血管撮影装置は、当院は日本で2番目の導入となります。

血管塞栓術(肝細胞がん)

この装置で最も多く行われているのが肝細胞がんの血管塞栓術です。X線により体内をほぼリアルタイムで透視しながらカテーテルという細い管を血管内に進めていきます。肝動脈や上腸間膜動脈までカテーテルを進めたら、造影剤を体内に注射しながら1秒間に15枚の画像を撮影し、血管に造影剤が入っていく様子を動画で描出することにより、がんの位置やがんを栄養する血管を特定することができます。(下図左)
それでもがんの位置が特定できない場合、造影剤をカテーテルから流しながらCTを撮影することにより、より検査の精度をあげることができます。
がんの位置と栄養血管を特定したら、その血管から抗がん剤を入れ、塞栓物質で栄養血管を塞いでしまうことで、がんに栄養がいかないようにし、兵糧攻めにします。
がんにしっかり塞栓物質が入ったかどうかは、治療後にCTを撮影することで、より確実に確認することができます。(下図右)

肝動脈造影/血管塞栓術後CT

CTガイド下生検

CT画像を見ながら、病へんに針を刺し、組織を採取する検査です。
CT画像を見ながら検査を行えるため、より確実に、より安全に検査をすることができます。
肺や骨などの組織の採取を行っております。

CTガイド下肺生検

骨盤骨折血管塞栓術

交通事故等により骨盤骨折により血管を損傷し、お腹の中に血が流れ出している場合、すぐさま出血を止めないと命にかかわります。
外傷で運ばれてきた患者さまは、まず全身のCTを撮影します。造影CTにより出血が確認されたら、すぐさま血管塞栓術を行い止血します。
このような症状の患者さまは、検査室への移動が非常に負担となります。CTを撮影した後すぐ同じ装置の上で血管塞栓を行えるCT一体型の血管撮影装置(IVR-CT)は、患者さまの負担を軽減できます。加えて、64列CTおよびFPD(フラットパネルディテクタ)搭載の血管撮影装置により、高精度の検査ができ、治療に役立っています。

骨盤骨折3DCT/骨盤骨折造影CT

骨盤骨折血管撮影血管塞栓術では、脚の付け根の血管からカテーテルを入れ、造影剤をカテーテルから注射しながら動画を撮影し、出血している血管を特定します。そして、出血している血管にコイルという塞栓物質をつめて出血を止めます。


診療受付時間
8時30分から11時30分
患者さん及びご家族の皆さまへのお願い
※当院は原則予約制です。初診はかかりつけ医で予約を取り、紹介状をお持ちください。
外来診療日
月曜日から金曜日
祝日・年末年始を除く