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私たちの日常を、写真のスケッチでつづってみます。
麻酔科では、平日毎朝8時30分からの術前カンファレンスのほか、毎週月曜日と木曜日の8時10分から、モーニングカンファレンスを行っています。AnesthesiologyやBritishJournal、CriticalCareMedicineといった麻酔科学関連の洋雑誌から毎回1冊を選び、臨床的な内容にはすべて目を通すほか、ASA(アメリカ麻酔学会)のリフレッシャーコーステキストや最近の話題などもとりあげ、日常診療レベルの維持と増進をはかっています。麻酔科にローテーションしてこられる初期研修医の先生にも、2か月の研修の総まとめとして1回は担当していただくことにしています。
手術室に隣接しており、手術の合間の控え室として、またカンファレンスの場として機能しています。夜間の緊急手術が終わり、ソファにそのまま眠り込む姿も・・・。
部屋の壁には各種モニタ画面を配備し、手術室内や救急外来の様子を知ることができるほか、各手術室におけるバイタルサインや麻酔記録が参照できます。所蔵図書も豊富で、麻酔関係の図書はほぼ一通りそろっており、調べ物にも便利です。
麻酔科医の本道、手術麻酔の業務から、スナップをいくつか・・・
当科には日本心臓血管麻酔学会専門医が所属しています。研修医も開心術や大血管手術の麻酔も予定緊急を問わず豊富な経験を積むことが可能です。
当院では毎日午前中、手術予定症例を対象とした術前外来を開いています。血液検査、心電図、肺機能検査などの術前検査から全身状態を評価し、手術と麻酔のリスクを判定します。必要に応じて身体の診察を行うとともに、追加が必要と判断した検査内容を決めます。(1)なお2014年度より「周術期管理外来」を始めました。これは、身体に負担のより大きいとされる、心臓血管外科および食道、肝胆膵領域の高度技能手術、呼吸器外科、さらに頭頚部外科の手術を受けられる予定の患者さんに対して、歯科口腔外科、薬剤科、手術室看護師と協同してチーム医療を提供し、これらの大手術をより安全に遂行するための体制です。
麻酔科外来を受診される方には、あらかじめ
をお渡しいたします。診察の前にあらかじめ説明書に目を通していただくとともに、問診票には質問にそってお答えを記入いただきます。
日頃はなじみのない「麻酔」について、くわしい説明を聞いていただく大切な場です。この機会には、手術を受けられる患者さま本人のみならずご家族の方からも、納得のゆくまで質問をお受けし、麻酔に対する皆様の不安や疑問点を少しでも解消できるように努めております。
(2) がんペインクリニックについては別途ご案内がございますのでそちらをご覧ください。→福山市民病院「がんペインクリニック」のページにようこそ!
当科より西館集中治療室の勤務医師を常時1名、24時間365日配置しております。これに加えて、平日夜間および休日の麻酔に対応するため、平日は麻酔科当直を1名、休日は待機医師を1名配置しております。
麻酔のさまざまな地平を紹介してきましたが、どのような場面においても、麻酔の知識と技能が基本となることは間違いありません。福山市民病院麻酔科における研修では、豊富な手術症例に主体的に参加していただき、麻酔の基礎を幅広くしっかりと身につけることができます。やる気と努力の成果が目にみえる形で自分の実力に生まれかわる過程が具現できます。私たちと楽しくハードトレーニングを積んでみませんか。いつでもお待ちしています。