感染対策の実働チームとして、感染防止対策の徹底に努め、患者さんや医療従事者を医療関連感染から守る事を目的とし、組織横断的に活動をしています。
ICTメンバーは、医師・看護師・臨床検査技師・薬剤師の4職種で構成され、感染制御に関わる日常的な業務をチームで行っています。当院では、ICD(インフェクションコントロールドクター)・CNIC(感染管理認定看護師)・ICMT(感染制御認定臨床微生物検査技師)BCPIC(感染制御認定薬剤師)等の専門資格を有する職員が活躍しています。
当院は2012年より感染防止対策加算1を算定する医療機関となり、他施設と連携し多合同カンファレンス(年4回)や相互ラウンドを実施しています。
ICTの活動内容
- マニュアルの作成と改訂
- サーベイランス業務
- 血液培養陽性者ミーティング
- 微生物学的検査を適宜利用し、抗菌薬の適正使用を推進するミーティング
- ICTラウンド 全部署対象
- サーベイランスデータの所見やラウンド結果等を基に改善策を講じる
- アウトブレイクのモニタリングと未然防止、発生時の早期対応
- 院内感染対策を目的とした職員の教育
- 感染対策上のコンサルテーションを受ける
- 職員の抗体価把握とワクチン接種について
- ICTニュースの発行
- 感染防止対策加算合同カンファレンス・相互ラウンド
- 他施設・地域医療との感染対策ネットワーク構築
- その他感染対策に関する事について活動
2018年3月末に抗菌薬適正使用支援のために新設されたチームです。
ASTの 業務内容
- 抗菌薬治療の最適化のために、モニタリング対象を設定の上、抗菌薬の種類や用法・用量(PK-PD,TDM)、治療期間が適切かモニタリングし、必要時抗菌薬ラウンドまたは主治医へのアドバイスを行う。
- 起因菌を特定するために、適切な患者検体の採取と培養検査の提出を推進し、また、微生物検査・臨床検査が適正に利用可能な体制を整備する。
- 抗菌薬の使用状況や血液培養複数セット提出率などのプロセス指標及び耐性菌発生率や抗菌薬使用量、指定抗菌薬(届出制)の使用状況等のアウトカム指標を把握し、感染対策委員会等で適宜報告する。
- 抗菌薬の適正な使用を目的とした、最新の情報を職員へ提供するとともに、教育・啓発を年2回程度行う。
- 院内の抗菌薬適正使用マニュアルやアンチバイオグラムを、適宜見直し、その活用法について啓発する。
- 抗菌薬の使用量や感受性率のサーベイランスを積極的に行い、抗菌薬曝露による耐性菌化の抑止(選択圧の低減)に努める。
- 使用可能な抗菌薬の種類、用量等について定期的に見直し、必要性の低い抗菌薬について薬事委員会に使用中止の提案をする。
- 抗菌薬適正使用支援加算を算定していない医療機関から、必要時に抗菌薬適正使用の推進に関する相談等を受ける。
活動状況
活動状況の一部を紹介します。
1. ICTラウンド



2. AST活動


連携している感染症科医師の診察・指導を受ける様子





3. 感染対策研修会
院内全体の研修会や職種別、テーマ別の研修会を行っています。



4. 感染対策加算の活動
合同カンファレンス

相互ラウンドを通じお互いの感染施設の感染対策の状況を確認しあっています。
